なおし家 鍼灸院では、鍼治療、温熱治療などを中心として施術。
頭痛や肩こり、腰痛、不定愁訴など、様々な症状を施術しています。
マッサージや整体に通っても良くならない症状や、長年、つらかった身体の不調など、ぜひ一度、ご相談ください。
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地震不安緊張症−地震のストレスは背中のコリをつくる−
【背中の緊張】
昨日(3/26)から同じ状態の患者様を三名診ました。
一人目はAさん(43歳の女性・キャリアウーマン・娘二人)です。
一昨日から背中が痛くなり、昨日朝は背中の痛みで起きれないほど、とのことで来院。
二人目はBさん(38歳男性・マーケティングの仕事)
地震の後、どうも背中が緊張して眠りにくい。揺れているのかいないのか分からない。
ボートに乗っているような感じがする。
三人目はCさん(35歳女性・ITの仕事。Bさんの奥さん)。
3日ほど前から首が痛くて右に向けない。右を向くとくらっとめまいがしている。
それぞれこのような症状を訴えています。
三人とも共通するのは、3月11日の東日本大地震のあとからこのような症状が現れているのです。
背中を診るとみんな一緒なので驚きました!!
みんな背中の真ん中(胸骨9番)の背骨のきわと、その外側(母指2本分外側)がカチカチなのです。
そのカチカチに触るだけで痛がります。
最初に来院されたAさんなどは、背中の真ん中のコリに触れるだけで身をよじるほど痛がるのです。
【普通と違うコリ】
普通だと背骨のきわを指圧すると、そのコリがほぐれて楽になるのですが、
Aさんに背骨のきわのコリを指圧しても痛がります。
どうにもほぐれないのです。
どうしてだろう?昨日(3/26)は分からなかったのです。結局背中の痛みは取れずに、
治療を終わってしまいました。
【地震は交感神経を極度に緊張させた】
Bさんの背中を見た時、ピンときました。Aさんと同じ背中のコリだったからです。
これは地震によって、交感神経が極度に緊張している状態ではないかと感じたのです。
大地震による不安、恐怖によって、背中を硬くして体を防衛している状態です。
人間は攻められたりする時、体を硬くして守ろうとします。あの大地震の揺れの時、
リラックスしてる人はいません。体をぎゅっと硬く緊張させていたはずです。
とっさに身を守ろうとしていたはずです。
大地震の揺れが終わっても、何回と起こる余震で、みんな緊張が解けていません。
また地震が来るのではないかとの不安で、体を緊張させていたままでした。
【起立筋を硬くして身を守る】
体を緊張させる時は、背中を硬くします。
背中を硬くするとは、背骨のきわの背骨を支えている脊柱起立筋を硬く緊張させるのです。
特に背骨の真ん中の胸椎9番(東洋医学のツボでは肝兪・かんゆ)のきわを硬くして身を守ります。
内蔵では肝臓はストレスに反応する臓器です。不安や恐怖というストレスを受けると、肝臓は一生懸命働きます。
不安や恐怖というマイナスのストレスは毒素なので、その毒素を解毒するために肝臓が働くのかもしれません。
ずっと働き続けると、胸椎9番の右側の肝兪が凝るのです。
【不安が落ち着くと症状が出る】
だから地震のストレスは背骨のきわのコリを作っていたのです。
恐怖、不安の真っ只中の時は、緊張していても痛みを感じないのですが、その不安(ストレス)が落ち着いてくると、
ここにコリがあるよ!!コリを作ってがんばっていたから、この緊張を取って正常な状態に戻してくれ!という
体からの要求(メッセージ)が痛みとなって現れるのです。
それで大地震からひと段落した10日後に、痛みというメッセージを出して、緊張(ストレス)を取ってくれと
体が要求してくるわけです。
【地震による背中の痛みの治療法】
ではこれをどう治してゆくか、が、治し家の腕の見せ所!!
昨日、Aさんにいつものような治療が効かなかったので今日は考えました。
<刺絡と温熱>
地震による交感神経(緊張する神経)の過度の緊張なので、まず交感神経の大もとである脳の緊張をとると
いいと考えました。
BさんとCさんには、自律神経を調節する頭頂部の「百会(ひゃくえ)」を鍼で刺激して、30滴ほど点状出血する
刺絡治療をまず行いました。それだけでも背中のきわのコリが柔らかくなっています。
そのあと、背骨と背骨きわを中心に温熱をかけて、交感神経の緊張を取りました。それで、右側の背骨のきわのコリ(肝兪のコリ)がほぐれました。
▼Bさんの治療後のコメント
Q:来院前はどのような症状でしたか?
肩甲骨と背骨の間がきゅっと縮こまっていて硬い感じがして、肩の可動域が非常に狭い感じがしました。
さらに体全体が緊張状態にあって、疲労がたまっていて、夜も寝にくい感じでした。
Q:治療中はどうでしたか?
頭をマッサージ&刺絡をしてもらった時、今まで感じたことのないずーんとした痛みを感じ、刺絡治療が終わった後、ホッとしたような気分が体全体を駆け巡って、体が楽になりました。
Q:治療を受けた後はいかがですか?
肩甲骨と背骨の間のつまりが無くなった感じで、体が動かしやすくなった感じがします。夜も熟睡できるようになりました。
Q:普段、治し家に通っている時の症状とはどう違いましたか?
普段は腰とマウスのコリと言われる肩甲骨の後ろあたりが、硬くなったり痛くなったりすることが多かったのですが、
今回は背中全体が緊張しているというか突っ張っている感じでした。
普段はよく眠れるほうなのですが、地震以降は眠りが浅く寝にくい、さらに夜中によく起きることがありました。
▼Cさんの治療後のコメント
Q:来院前はどのような症状でしたか?
普段からもくらくらしやすい体質なのですが、震災後10日が経過した頃から、はっきりとしたぐらぐら感があり、
右の首から背中にかけて長い一本の棒のようなコリがあって、痛みと違和感がずっとありました。
また、震災の後から背中をずっと丸めて過ごしていたようで、背中全体がまったく伸びない状態でした。
Q:治療中はどうでしたか?
鍼をしてもらう度に強い痛みを感じ、先生からは「体が緊張しているから防御本能が強く働いているのだ」と言われ、温熱で全体をほぐしていただきました。
また、刺絡治療を受けた後、びっくりするほど体が軽くなったのには驚きました。
Q:治療を受けた後はいかがですか?
背中がとても軽くなり、姿勢がよくなりました。
また、長年の悩みだった、右首の付け根のコリを先生が発見して下さり、ほぐしていただいたので、ぐらぐらした感覚も取れて嬉しかったです。
Q:普段、治し家に通っている時の症状とはどう違いましたか?
普段はパソコン病によるマウスのコリをメインに診ていただいているのですが、今回はそれとは全く違う凝り方をしているなぁと自分でも実感していました。夜寝る時も縮こまって体を丸めて寝ていたことが多かったようで、それによる首や背中の痛みも強くなっていたような気がします。
昨日(3/26)から同じ状態の患者様を三名診ました。
一人目はAさん(43歳の女性・キャリアウーマン・娘二人)です。
一昨日から背中が痛くなり、昨日朝は背中の痛みで起きれないほど、とのことで来院。
二人目はBさん(38歳男性・マーケティングの仕事)
地震の後、どうも背中が緊張して眠りにくい。揺れているのかいないのか分からない。
ボートに乗っているような感じがする。
三人目はCさん(35歳女性・ITの仕事。Bさんの奥さん)。
3日ほど前から首が痛くて右に向けない。右を向くとくらっとめまいがしている。
それぞれこのような症状を訴えています。
三人とも共通するのは、3月11日の東日本大地震のあとからこのような症状が現れているのです。
背中を診るとみんな一緒なので驚きました!!
みんな背中の真ん中(胸骨9番)の背骨のきわと、その外側(母指2本分外側)がカチカチなのです。
そのカチカチに触るだけで痛がります。
最初に来院されたAさんなどは、背中の真ん中のコリに触れるだけで身をよじるほど痛がるのです。
【普通と違うコリ】
普通だと背骨のきわを指圧すると、そのコリがほぐれて楽になるのですが、
Aさんに背骨のきわのコリを指圧しても痛がります。
どうにもほぐれないのです。
どうしてだろう?昨日(3/26)は分からなかったのです。結局背中の痛みは取れずに、
治療を終わってしまいました。
【地震は交感神経を極度に緊張させた】
Bさんの背中を見た時、ピンときました。Aさんと同じ背中のコリだったからです。
これは地震によって、交感神経が極度に緊張している状態ではないかと感じたのです。
大地震による不安、恐怖によって、背中を硬くして体を防衛している状態です。
人間は攻められたりする時、体を硬くして守ろうとします。あの大地震の揺れの時、
リラックスしてる人はいません。体をぎゅっと硬く緊張させていたはずです。
とっさに身を守ろうとしていたはずです。
大地震の揺れが終わっても、何回と起こる余震で、みんな緊張が解けていません。
また地震が来るのではないかとの不安で、体を緊張させていたままでした。
【起立筋を硬くして身を守る】
体を緊張させる時は、背中を硬くします。
背中を硬くするとは、背骨のきわの背骨を支えている脊柱起立筋を硬く緊張させるのです。
特に背骨の真ん中の胸椎9番(東洋医学のツボでは肝兪・かんゆ)のきわを硬くして身を守ります。
内蔵では肝臓はストレスに反応する臓器です。不安や恐怖というストレスを受けると、肝臓は一生懸命働きます。
不安や恐怖というマイナスのストレスは毒素なので、その毒素を解毒するために肝臓が働くのかもしれません。
ずっと働き続けると、胸椎9番の右側の肝兪が凝るのです。
【不安が落ち着くと症状が出る】
だから地震のストレスは背骨のきわのコリを作っていたのです。
恐怖、不安の真っ只中の時は、緊張していても痛みを感じないのですが、その不安(ストレス)が落ち着いてくると、
ここにコリがあるよ!!コリを作ってがんばっていたから、この緊張を取って正常な状態に戻してくれ!という
体からの要求(メッセージ)が痛みとなって現れるのです。
それで大地震からひと段落した10日後に、痛みというメッセージを出して、緊張(ストレス)を取ってくれと
体が要求してくるわけです。
【地震による背中の痛みの治療法】
ではこれをどう治してゆくか、が、治し家の腕の見せ所!!
昨日、Aさんにいつものような治療が効かなかったので今日は考えました。
<刺絡と温熱>
地震による交感神経(緊張する神経)の過度の緊張なので、まず交感神経の大もとである脳の緊張をとると
いいと考えました。
BさんとCさんには、自律神経を調節する頭頂部の「百会(ひゃくえ)」を鍼で刺激して、30滴ほど点状出血する
刺絡治療をまず行いました。それだけでも背中のきわのコリが柔らかくなっています。
そのあと、背骨と背骨きわを中心に温熱をかけて、交感神経の緊張を取りました。それで、右側の背骨のきわのコリ(肝兪のコリ)がほぐれました。
▼Bさんの治療後のコメント
Q:来院前はどのような症状でしたか?
肩甲骨と背骨の間がきゅっと縮こまっていて硬い感じがして、肩の可動域が非常に狭い感じがしました。
さらに体全体が緊張状態にあって、疲労がたまっていて、夜も寝にくい感じでした。
Q:治療中はどうでしたか?
頭をマッサージ&刺絡をしてもらった時、今まで感じたことのないずーんとした痛みを感じ、刺絡治療が終わった後、ホッとしたような気分が体全体を駆け巡って、体が楽になりました。
Q:治療を受けた後はいかがですか?
肩甲骨と背骨の間のつまりが無くなった感じで、体が動かしやすくなった感じがします。夜も熟睡できるようになりました。
Q:普段、治し家に通っている時の症状とはどう違いましたか?
普段は腰とマウスのコリと言われる肩甲骨の後ろあたりが、硬くなったり痛くなったりすることが多かったのですが、
今回は背中全体が緊張しているというか突っ張っている感じでした。
普段はよく眠れるほうなのですが、地震以降は眠りが浅く寝にくい、さらに夜中によく起きることがありました。
▼Cさんの治療後のコメント
Q:来院前はどのような症状でしたか?
普段からもくらくらしやすい体質なのですが、震災後10日が経過した頃から、はっきりとしたぐらぐら感があり、
右の首から背中にかけて長い一本の棒のようなコリがあって、痛みと違和感がずっとありました。
また、震災の後から背中をずっと丸めて過ごしていたようで、背中全体がまったく伸びない状態でした。
Q:治療中はどうでしたか?
鍼をしてもらう度に強い痛みを感じ、先生からは「体が緊張しているから防御本能が強く働いているのだ」と言われ、温熱で全体をほぐしていただきました。
また、刺絡治療を受けた後、びっくりするほど体が軽くなったのには驚きました。
Q:治療を受けた後はいかがですか?
背中がとても軽くなり、姿勢がよくなりました。
また、長年の悩みだった、右首の付け根のコリを先生が発見して下さり、ほぐしていただいたので、ぐらぐらした感覚も取れて嬉しかったです。
Q:普段、治し家に通っている時の症状とはどう違いましたか?
普段はパソコン病によるマウスのコリをメインに診ていただいているのですが、今回はそれとは全く違う凝り方をしているなぁと自分でも実感していました。夜寝る時も縮こまって体を丸めて寝ていたことが多かったようで、それによる首や背中の痛みも強くなっていたような気がします。
JUGEMテーマ:2011 地震(東北地方太平洋沖地震)